GeneXus開発と業務プロセス改革ならイノベーティブ・ソリューションズ

ISOLエンジニアが語るGeneXus開発の魅力とは~エンジニアのキャリアはどう広がる?~

エンジニア 森渉・金哲

ITの活用で「人口減少社会に対応した生産性の向上」に取り組むイノベーティブ・ソリューションズ。当社では、製造・物流・ITのプロフェッショナルたちが活躍しています。

今回フォーカスするのは、イノベーティブ・ソリューションズが日本におけるパイオニアとして活用を推進するローコード開発ツール「GeneXus(ジェネクサス)」。エンジニア・PMとして活躍する森渉と金哲の2名に、GeneXus開発の魅力を聞きました。

注目のローコード開発ツール「GeneXus」のメリットと成果とは

まずは自己紹介をお願いします

森:エンジニア歴約17年になります。大学 卒業後、Slerに入社し、約10年間にわたって、C#、VB.NET、Javaなどのエンタープライズ向けアプリケーションの開発に携わりました。
そのときに当社取締役CTOの横井と知り合い、GeneXusの開発も経験することになります。その後、一度転職したのち、2018年にイノベーティブ・ソリューションズに入社しました。現在は、GeneXus開発のコンサルティングとPMをしています。

ISOL 森

金: 2002年に大学を卒業。中国のIT企業に入社後、オフショアで日本向けのソフトウェア開発に携わりました。
2016年に来日し、東京のIT派遣会社で1年間勤務したのち、知人の紹介で2017年にイノベーティブ・ソリューションズに入社しました。
イノベーティブ・ソリューションズ入社前は、ウォーターフォール開発のプロジェクトを担当しており、本格的なローコード開発の経験はありませんでした。

ISOL 金

イノベーティブ・ソリューションズが開発に利用している「GeneXus(ジェネクサス)」とは、どのようなツールなのでしょうか?

森:GeneXusは、業務要件を入力するだけで、アプリケーションやデータベースを自動生成できるローコード開発ツールです。

GeneXusの利点のひとつが、構築するアプリケーションのプラットフォームが独立している点で、一度ビジネスロジックやオブジェクトを定義すれば、異なるデバイス・OSに対応したアプリケーションを自動的に生成できます。技術の移り変わりは激しいですが、デファクトスタンダードの変更にも追随してくれるので、以前はC#で作っていたものをJavaで同様に作れるなど、過去の資産を新しい技術で流用できる点も強みです。

また、ローコード開発ツール全般のメリットとして、開発者がビジネスロジックの実装や設定に専念できるため、スクラッチよりも開発生産性が高いことが挙げられます。

開発環境が統合されており、ひとつのGUI で、ビジネスロジックの定義から、データベースの設計・実装、UIデザインまで、一気通貫で作れるため、効率的に作業を進められるという利点もあります。アプリケーションの変更も容易で、ビジネス上取り扱う項目 が変わった場合も、定義を修正するだけで影響範囲全体に反映できます。

イノベーティブ・ソリューションズが手がけたプロジェクトでは、どのような企業でGeneXusが使用されているのでしょうか?また、GeneXus開発によって、どのような成果がありましたか?

森:三菱重工業様 や山崎製パン様、NTTデータソフィア様、三菱自動車様、政府機関など、幅広い業界のプロジェクトで活用されています。

山崎製パン様は、紙ベースで行っていた製品コード管理の効率化を目的に、GeneXusを使って製品統合マスタシステムを開発しました。GeneXusを採用することで、スクラッチ開発に比べて工数を3割以上削減。さらに、GeneXusは業務知識があれば開発ができるため、内製化により、いち早くユーザーニーズを反映できる体制を実現しています。

金:私がイノベーティブ・ソリューションズに入社後、初めてGeneXusを使って開発したのが、東ハト様の基幹システムでした。

GeneXusを使うとすぐに環境構築ができるので、要件や設計を検討する段階で、プロトタイプを作成し、それを見ながら検討できた点がクライアントに評価されました。また、業務ロジックをメインにコーディングをするため、クライアントからの要望や機能追加、仕様変更にすぐ対応できる点も喜ばれましたね。

GeneXus未経験でもこれまでの開発経験を応用可能

金さんは、イノベーティブ・ソリューションズ入社前は、ローコード開発の経験がなかったとのことですが、実際にローコード開発ツールを使って感じたメリットをお聞かせください。

金:過去にスクラッチでC#やVB.NET、Javaなどを使って開発していたときは、チームの中に環境構築ができるアーキテクチャが必要でした。ところが、GeneXusを使ってみたら、環境構築やデプロイはGeneXusがやってくれるので、とても助かりました。

最小限のコーディングさえすれば、あとはGeneXusが自動生成してくれるので、開発者は業務ロジックの実装やデータモデリングの反映に専念できます。それによって、個別機能の開発でも、システム全体の開発でも生産性が大幅に向上しています。

それまで馴染みのなかったGeneXusというツールを使うことに対して、不安や戸惑いはありませんでしたか?

あまりなかったですね。違和感なくこれまでの開発経験を生かすことができました。

私の後に入社したエンジニアもほとんどがGeneXus未経験でしたが、開発経験があれば難しいものではありません。入社後1カ月間は自習メインのトレーニングがあり、それを受ければ1人で簡単なプログラムを作れるようになります。

ローコード開発で広がるエンジニアの可能性

今後、ローコード・ノーコード開発がますます盛んになっていくと思いますが、それに伴ってエンジニアの役割やエンジニアに求められるものはどう変わっていくでしょうか?

森:ジェネラリストとスペシャリストに二極化していくのではないでしょうか。 前者は、システム全体を俯瞰した上で、ビジネス要件を即座に理解して仕様に落とし込むことができる人材です。そして後者は、特定のツールの専門知識や経験を持つ人材で、ベースとなるバックグラウンドの仕組みやシステム基盤を理解し、問題に対して即時に対応できる専門性の高いエンジニアです。今後は、両者の役割の違いがより鮮明になっていくと思います。

金:従来のウォーターフォール開発やスクラッチ開発では、開発者に細かな技術力が求められました。一方、自動生成が可能なGeneXus開発においては、開発者は設計やデータモデリング、業務ロジックなどの上流工程に専念できます。そのため、設計書通りにコーディングするというよりも、まず要件を理解し、コードに落とし込むというスキルが求められます。

GeneXus開発に携わることで、エンジニアのキャリアはどう広がっていくでしょうか?

森:GeneXusは、ほかのローコード・ノーコード開発ツールに比べるとブラックボックスになっている範囲が狭いので、開発者がバックグラウンドで動いている仕組みを見て、ある程度カスタマイズできる余地があります。

GeneXusの背後で動いている下位レイヤーのアプリケーションやサーバなどを自分たちで設定 、確認ができるため、自発的に学ぼうとする姿勢があれば、さまざまな技術を見て、知識として蓄えることができるんです。「GeneXusしか覚えられない」という誤解がありますが、むしろ、GeneXus開発に携わることで、幅広い技術に触れられるチャンスがあります。

金:ローコードを使った開発経験自体が魅力的だと感じます。
GeneXusを使わずにアプリを開発するとiOS開発、Android向けのJava開発と分けて開発をする必要がありますが、GeneXusはWebシステムやスマートデバイスのアプリなど、複数のプラットフォームに対応しているので、プロパティを変更するだけでiOS向け、Android向けのアプリが生成できます。

これまでにアプリ開発の経験がなくても、GeneXusを使うとモバイル向けのアプリ開発経験が積めるので、エンジニアとしてのキャリアアップにつながるのではないでしょうか。

自身のエンジニアとしてのキャリア上、GeneXusを使っていて良かったと感じることはありますか?

森:GeneXusを取っかかりにすることで、ベースになる技術に関する知識は間違いなく増えます。「GeneXusをハックする」という意識を持ち、「これはどういう仕組みで動いてるんだろう?」と探究できるエンジニアなら、どんなツールも武器にできるし、どこに行っても通用するのではないでしょうか。

金:最終的に生成するコードはC#やJava、iOS、Androidなどさまざまなので、開発の過程で色々なデータベースやプラットフォームに触れることができています。イノベーティブ・ソリューションズ入社前はおもに下流工程の開発がメインでしたが、GeneXus開発に携わるようになって、上流工程から開発するスキルが身につきました。

「GeneXusをハックしよう」という気概のあるエンジニア、求む

最後に、イノベーティブ・ソリューションズに興味を持っているエンジニアの方へのメッセージをお願いします。

森:エンジニアとしての経験、キャリアは人それぞれだと思いますが、まず知っておいて
いただきたいのは、GeneXus開発に携わると、GeneXusのバックグラウンドで動くさま
ざまなプラットフォームに関する技術を覚えられるということです。

スクラッチ開発の経験が豊富な方にとっても、GeneXus開発は新たなチャレンジになります。ノーコード寄りの対応もスクラッチ寄りの対応もできる柔軟性の高いツールなので、一般的なノーコード・ローコード開発ツールよりも技術知識が求められます。特に、Java、C#、ネイティブアプリの知識・経験があれば、力が発揮できるシーンが多いはずです。

GeneXus開発の経験がなくても、GeneXusに興味を持って「GeneXusをハックしよう」「GeneXusをマスターしよう」という気概がある方とぜひ一緒に仕事がしたいですね。特に、クライアントと折衝しながらプロジェクトを回していく、マネージャー的役割を担える方と出会えると嬉しいです。

金:当社の開発部門には20名以上の開発者がいますが、多くがGeneXus未経験で入社しています。中には前職がエンジニアでない人もいますが、それぞれ入社後にGeneXusを学んでプロジェクトで力を発揮しています。

GeneXus未経験でも、ローコード開発・システム開発に興味がある方は大歓迎です。特に、上流工程の経験がある方、要件定義からシステムを作りたい方のご応募をお待ちしています。

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