アレックスの人生の1ページ
 ~イノベーティブ・ソリューションズでのインターン体験記~

2019/10/2 Janell Lau

こんにちは。私は、アレックス・ペドリーニです。

フランスのリヨン出身で、2017年から交換留学生として慶應義塾大学に留学し、その後2018年4月から5ヵ月間、(株)イノベーティブ・ソリューションズ(以下、「ISOL」)でインターンとして働かせていただきました。

この体験記では、①インターンとして働くことを決めた理由、②5ヵ月間の仕事の内容、③出勤日の一日の流れ、の3つに分けて、

私の5か月間のインターンを振り返ろうと思います。

 
①私がISOLでインターンとして働くことを決めた理由  

私がISOLでインターンとして働かせていただこうと考えた一番の理由は、学生の視点とは別の視点から日本のことをさらに深く知りたかったからです。

私は、学生として1年間日本に住んでみて、日本の生活や文化に対してある程度理解が深められたと感じました。

そこで、次のステップとして日本で働く機会を模索していたところ、ちょうどJenellと出会うことができました。

シンガポール出身のJenellは、私より1年早く慶應義塾大学に留学生として来日し、ISOLでインターンとして働いたのち、現在社員として働いています。

私はJenellを通じてインターン先として同社を紹介してもらい、ついに日本で働く機会を得たのです。

 

そこで、まずJenellが同社のリクルーターにつないでくれて、リクルーターから同社のビジネスについて教えてもらいました。

個人的なやりとりをさせていただけたので、一般的に必要となる応募時の煩雑な書類提出などは必要ありませんでした。

サプライチェーンについて専門性を高めたかった私にとって、同社の得意ビジネス領域がサプライチェーンマネージメントだったことは幸運で、

絶好のインターン先であると感じ、5ヵ月間日本で働くことを決めました。その後、ISOLの親身なサポートもあり、無事に就労ビザを取得、大学からの許可もおりました。

 
②5ヵ月間で経験した仕事  

まず私が最初に取り組んだことは、BPRとシミュレーションソフトウェアであるiGrafxについての学習でした。

国際規格であるBPMN2.0のアプローチについて学び、ビジネスプロセスを作成するための適切なプロセスについて教えてもらいました。

また、倉庫管理システム(WMS)についても学ぶ機会を頂きました。

その後、私はある自動車会社向けの倉庫管理システム刷新プロジェクトに関わらせて頂くことになりました。

西東京にある同自動車会社の倉庫現場に同行する機会があったのですが、その想像を超える巨大な倉庫に驚かされました。

倉庫内のオペレーションを実際に見ながら、倉庫がどのように設計され、テクノロジーがどのように機能しているのかについて勉強する機会を得られたことは、

私にとって大きな財産となりました。また、ISOLが支援している同クライアントの倉庫管理システムの導入プロジェクトを

垣間見ることができたことも、貴重な経験になりました。

③出勤日の1日の流れ  

ここからは、私が日本の会社で働いていた時、どのような1日を過ごしていたか、少しだけ紹介したいと思います。

まず、インターン初日。朝、会社の最寄り駅である大崎駅で共同創業者兼取締役の一人である木下さんと初めてお会いしました。

木下さんとは、これまでSkype、メール、LINEでのやりとりのみだったので、実際にお会いするのは初めてでした。彼は快く私を受け入れてくださり、

オフィスや社員の方々を紹介してくれました。オフィスでは自分の机が用意されており、インターン期間に使用するパソコンを支給して頂きました。

色々心配事はありましたが、「とにかくやってみよう」と気持ちを高め、心の準備をしたことで、2日目以降はワクワクしながら出勤することができました。

 

数か月経ち、蒸し暑い7月がやってきました。普段私は7時半に起床し、支度をして、地獄のような満員電車に乗って9時45分にオフィスに到着するようにしていました。

オフィスに入ったら、みんなに聞こえるように「おはようございます!」と言うようにしていました。

この言葉は、みんなに「私は出勤しましたよ」と知らせるためだけでなく、「みなさん元気ですかー?」というようなニュアンスも含まれているので、

私はこの言葉を「宣言」として有効的に使うことにしていました。

 

午前中はあっという間に過ぎ去り、気付くと昼食の時間だったことを記憶しています。昼食は近くでお弁当を買うか、レストランに行くことが通常でした。

昼食の中でも好きだったのは近くの中華料理店のチャーハンです。 午後は午前中に比べて長く、グループ作業を行うことも多くありました。

インターン期間中、日本語の勉強をする時間は限られていたため、会議の時間は私にとって非常に貴重な時間となりました。

また木下さんやジャネルに会議の内容について補足説明して頂いたり、仕事の成果物を見て頂いたりしました。

5か月に及ぶインターン期間、覚えることは徐々に複雑になっていきましたが、多くのことを学ぶことができました。

 
最後に  

既に私は約5ヵ月間のインターンシップを経てISOLを離れ、修士号取得のためリヨンに戻っています。

本当に親切にしてくれた同僚との別れはとてもつらかったですが、私の現在の仕事にも通ずる多くのことを学ぶことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

ISOLはソリューション・コンサルタントとしての心得を教えてくれました。ある日木下さんに言われたことを今でもよく覚えています。

「『ソリューション・コンサルタント』の仕事は『問題を解決する』こと。

プロフェッショナルとして、クライアントが抱える問題を深く探り、真の要因を見つけること。様々な視点で考察し、色んなアプローチを試すこと。

諦めることなく、考え続け、行動することでいつか要因が見えてくる。そこからようやく解決方法を導き出すことができる。」

この言葉を忘れずにこれからも頑張っていきます。

 

加えて、サプライチェーン・マネージメントの進化や、マシーン・ラーニングなど様々なテクノロジーについても勉強することができました。

また日本人や中国人など複数の異なるバックグランドの人と時間を過ごしたことで、問題に対する様々なアプローチ方法があることを学習でき本当に良かったです。

ISOLのすばらしい先輩方と共に働けたことは素晴らしい経験になりました。 私はフランスに帰国後サプライチェーンの仕事をしています。

いつかまた日本に戻って仕事ができることを願っています。