弊社イノベーティブ・ソリューションズは2024年で10周年を迎えます

そこで10周年を記念して、ウイスキーカスク(樽)を購入しISOLオリジナルボトルを作成いたします。

ウイスキーカスク選び

ボトルやラベルのデザイン

ウイスキーのボトル詰め

スコットランドから日本に輸送し、
皆様にお届けできるようになるまでの過程を本ブログにてお届けします。

2つのカスク

10周年記念にオリジナルウイスキーボトルを作成したいと思い始めたのは2021年ごろ。それまでバーや酒販店のプライベートボトルを買って飲んでいたので、頼めばやってもらえるのではないかと淡い期待を抱いていました。しかし、いくつかのウィスキー商社や大手酒販店に相談しましたが、「自分のところですら確保するのが大変で、とても外部の要望に応えられる余裕がない。」との事でした。今やウイスキーブームは世界的に拡がっており、円安傾向も相まって簡単には行かない事を知りました。

2022年夏にカスク(樽)投資のお話を初めて聞いて、そこから昨年末までにカスクを2つ購入しました。

※カスク投資については改めて書きたいと思います。お楽しみに!

カスクの選定条件

カスクの選定条件は以下の3つです。

①年数(Vintage)が10周年に近い/同じもの 例)2009~2014年辺りに樽詰めされたもの
②10周年にふさわしく、少し珍しくて特別感のあるもの
③美味しいこと!←これ重要
上記の選定条件を加味して選んだ2種類のカスクがこちらです。

1つは「花と動物シリーズ」で有名なLinkwood(リンクウッド)。社内のパーティーでは常備品になっている、ハイボールにして飲む人が多く人気が高い蒸留所です。

手前:LINKWOOD
花と動物シリーズ

右奥:LINKWOOD
SIGNATORY
Vintage:2010(11年)

左奥:LINKWOOD
カスクストレングス
Vintage:1996(22年)

もう1つはWhitlaw(ウィットロー)。ウィットローはなんとスコットランド最北オークニー諸島のメインランド島にあるハイランドパーク蒸留所のセカンドブランドなんです。ハイランドパーク蒸留所はカスクを外部提供する場合、基本的にはハイランドパークのブランド使用を認めておらず、蒸留所の背後の丘であるウィットローの名前を使用しています。

手前:HIGHLAND PARK
バルクヌート

奥:HIGHLAND PARK
カスクストレングス バッチ2

先ほどの選定条件と併せて見ていくと、
①年数:
10周年を迎える2024年にリンクウッドは15年、ウィットローは10年になります。
10周年にほぼぴったりです。チェック✔

②珍しさ・特別感:
まず、リンクウッドは“1st fill Bourbon”と書いてある通り、初めてウイスキーを入れるバーボン樽です。今までバーボンが入っていた樽にはバーボンの成分が残っており、そこではじめて熟成されるウイスキーは香り・味・色など樽から大きな影響を受けます。リンクウッドは生産量の99%がブレンド用原酒に使用され、オリジナルも「花と動物シリーズ」(12年もの)のみで、市場に出回る量が少ない希少なモルトです。かつ熟成期間15年以上となると更に珍しいと思われます。続いてウィットローですが、Red wineとあります。赤ワイン樽で熟成されるウィットローも珍しく、赤ワインの個性が感じられる味わいになりそうです。
どちらも珍しく、スペシャルな樽ということで合格です。チェック✔

③肝心の味:
せっかくオリジナルボトルを作って、お世話になっている皆さまにお配りするからには美味しくなくては!
しかし、ここで問題発生。通常、味見してから購入することはできません。
今迄飲んできて印象の良かった蒸留所と上に記されたカスクのスペックを元に味を想像して賭けるしかありません。購入後早い時期にサンプルを取り寄せて試飲することにして決め打ちします。

④ボトル数:
カスクサイズ(樽の大きさ)によって取れる本数が大きく異なるので、当然価格にも跳ね返ってきます。今回選定した2つの樽でも取れるボトル数量は100も違います。
ボトル数は今後、配布先、ボトリング費用、輸送費用などに影響を与えるので慎重に見極めたいところです。

このように、様々な角度から検討する必要がありそうですが、それもボトリングの醍醐味かもしれません…!

Yutaka Hosoe
CEO