弊社イノベーティブ・ソリューションズは2024年で10周年を迎えます

そこで10周年を記念して、ウイスキーカスク(樽)を購入しISOLオリジナルボトルを作成いたします。

ウイスキーカスク選び

ボトルやラベルのデザイン

ウイスキーのボトル詰め

スコットランドから日本に輸送し、
皆様にお届けできるようになるまでの過程を本ブログにてお届けします。

なぜウイスキーなのか

最近日本を自画自賛する「すごいぞ日本」のような話が増えています。またそれらを日本の自信の無さの象徴と揶揄して「日本はもうだめだ」という意見も増えています。私たちはそのいずれの意見にも違和感を感じました。

何故かというと、いずれも当事者でないことを思わせるからです。そもそも、今の日本の住みやすさや住みにくさは私たちが先人から与えられたもので、私たちは将来の日本人のために今やるべきことをちゃんとやってるの?という自省も込めての違和感であって、誰かを批判しているわけではありません。

当事者意識と言えば、ウイスキーの蒸留所では「今販売しているウイスキーは先人の仕事。私たちは将来の会社のために今仕事をしている。今作っているウイスキーが飲まれるのは20年30年後かもしれない。という心構えで日々ウイスキーと向かい合っている。」というお話を伺いました。私はこの話に完全にやられました。やはり、私は当事者でありたいのだと。

触発されて、ウイスキーについて調べてみると、長い密造時代を経て、イギリス政府公認第1蒸留所としてスコットランドに「グレンリベット蒸留所」が創業したのが、1824年で来年2024年に200年目を迎える事、また、日本初のモルトウイスキー蒸留所(山崎蒸留所)建設が1923年で2023年はウイスキー専用蒸留所誕生100周年になるというエポックメイキングな年が続く事がわかりました。

おっと弊社の10周年も2024年、これはいいじゃないか。

私個人が ”ただのウイスキー好き” だという事をいろいろこじつけて、乗っかろうとしているだけなのですが(笑)、ウイスキーの作り手のように、我々も将来のために今できることをしたい。という思いに共感する部分が多いのは確かです。

基幹システムに関わるITの仕事は基本的に目に見える形で現れることは少なく、かつトラブルが発生すると問題になるというインフラ的な要素が大きく、いいシステムほど目立たないという性格のものです。

しかし、維持したり更改したりするうえでの効率性をシステムに反映させることはなかなか容易なことではありません。寿命の長いシステムか否かは、システム以前の業務ノウハウがプロセスとして整理、標準化されていること、システム構築サイドとしては維持・更改の負荷が低く、変更への対応でもコードのスパゲティ化などの複雑化を招かない、という非機能部分の優劣に依存します。ですので、より目に見えない部分に力を注がないといけないのです。

ところが、長いシステム開発経験では、世の経営者が「トヨタ生産方式を買ってこい!」とか「ERPを入れればいいんじゃない。」とか「DXを早くやれ!」とシステムに非常に短期的な成果を求め続けています。こんな事を私の記憶では20年以上言っているので、2025年の崖ップチにまで追い込まれてしまったのです。

とは言うものの、目の前の売上・利益も無視できず、どうしても表面的、短期的な判断をしがちです。これはウイスキーメーカーでも同じです。貯蔵してある樽の多くを今製品として売れば、短期的な売上利益には繋がりますが、5年後10年後売るものがなくなってしまいます。長い歴史を経てウイスキーメーカーは短期長期のバランスを見ながら戦略を立てて事業を推進していく事に優れているからこそ今存在しているのであり、現在のウイスキーブームの中で、人気銘柄をあえて終売にする判断をしているのだと思います。そこは短期での利益最大化が評価される近年のビジネスとは 対極的で、サステナブル経営には大いに参考とすべきところだと感じます。

こんな話を弊社の10周年記念ボトルを飲みながら 一緒に考えたいと思い、ウイスキーを選んだのでした。

お後がよろしいようで、、、

Yutaka Hosoe
CEO