ビジネスの成功の核心は問題解決にあり、ローム氏の本は主にマネージャー、経営者、コンサルタント、起業家などに向けてビジュアルシンキングによる問題解決方法を紹介しています。ローム氏は「ビジュアルシンキングは人間生来の能力を利用することを意味する。私たちの目と心の目で見ることで、見えないアイデアを発見し、素早く直感的に展開して他人にも簡単に理解してもらえるように情報を共有することができる。」と言います。簡単に言えば、ビジュアルシンキングは考えを整理し、複雑な情報を処理して理解しやすいビジュアルに変換する手段であり、情報を単純化することではありません。
シェフィールドへの道すがら、ローム氏は信頼性があり、必要な時にすぐポケットから引き出して見ることができるような問題解決のガイドライン、あるいは万国共通のビジュアルシンキングのガイドラインを用意する必要があることに気付きます。そして、情報を実用的かつ効果的に可視化して伝える為にはどのようなタイプのビジュアルを使うべきかを判断するためのフレームワークやガイドラインを編み出しました。情報を伝えるための適切なフレームワーク<6><6>ルール(図1)を展開し、読者が前もって考え、視覚化する前に図形を決められるようにSQVIΔ(図2)を作成したことで、ビジュアルシンキングを単純化し、初心者でもスキルを簡単に取得できるようにしました。